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賃貸マンション・アパートのオーナー様、
その鉄筋コンクリートの建物は
適正な強度を保っていますか？

昨今、鉄筋コンクリート建造物の強度が足りていない物件が問題になっていますね。
しかし、元から足りていなかった訳でなく、徐々に劣化して足りなくなった物件は少なくありません。

ここを読んでいるオーナー様、貴方の物件は大丈夫ですか？建ててから何年経ちましたか？

鉄筋コンクリートの建造物は、コンクリートを鉄筋で補強した、複合部材で組み立てられたものです。
鉄筋コンクリート建造物は、中性化・塩害・アルカリ骨材反応といったいろいろな原因により、建物全体の耐久性、寿命の低下に繋がります。

ここでは菊水化学工業株式会社のキクスイBR工法をご紹介いたします。
キクスイBR工法では、以下の6つの基本材料を元に行います。（赤字は商品名)
全てホルムアルデヒド放散速度試験で F☆☆☆☆ に区分されている、安全な商品です。

塗布型防サビ材
	亜硝酸塩系塗布型防サビ剤で、塩化物によって腐食破壊された鉄筋の表面に不動態層を形成し、構造物の耐用年数を著しく延長します。　BR-Z（亜硝酸リチウム系防サビ材・アルカリ骨材反応抑制）　BR-X（亜硝酸カルシウム系防サビ材）
アルカリ性付与剤
	水系材料ですが優れた浸透性によりコンクリートの脆弱面を強化し、耐水性の向上と同時にアルカリを付与して中性化を抑制し、耐用年数を著しく延長します。　BR-B（特殊アクリル樹脂・ケイ酸塩含有系アルカリ付与材）
鉄筋防サビ材
	特殊ポリマーセメント系下地調整塗材で、鉄筋の防サビ、コンクリートの中性化防止に優れた効果を発揮すると同時に、優れた密着性と可とう性により、亀裂などの異常発生を防止し耐久性を一段と増大します。　BR-AD（亜硝酸塩含有ポリマーセメント系鉄筋防サビ材）
断面修復材
	コンクリート構造物の欠損部分を充填すれば、高い遮断機能により雨水・空気の侵入を防止し、さらに優れた密着性により永久的な保護機能を約束します。　BR-エボ（水系エポキシポリマーセメント系断面修復材）　BR-CL（ポリマーセメント系断面修復材・速硬型）　BR-Cモルタル（ポリマーセメント系断面修復材・汎用型）　BR-ボンド混入モルタル（セメント混和用ポリマーディスパーション）
表面被覆材
	特殊ポリマーセメント系下地調整塗材で、コンクリートの中性化防止・塩化物浸透抑制に優れた効果を発揮すると同時に、優れた密着性と可とう性により、耐久性を一段と増大します　BR-AD（亜硝酸塩含有ポリマーセメント系吹付・ハケ塗用）　BR-Dコテ塗用（ポリマーセメント系コテ塗用）
はく落防止対策工法
	キクスイBR工法と三軸ビニロン繊維シートとの組み合わせにより、コンクリート、モルタルの剥落防止を行い建物の安全性を向上させます。　KSネットV（三軸ビニロン繊維シート）

硬化した新鮮なコンクリートは、セメントの水和反応によって生成される水酸化カルシウムのために強いアルカリ性を呈します。
しかし時間の経過とともにコンクリートの表面から空気中の炭酸ガスの作用を受けて、コンクリート中の水酸化カルシウムは炭酸カルシウムに変化していき、徐々にアルカリ性が失われていきます。

コンクリート建造物の補強・強化 - コンクリートの中性化 - 塗装屋丸新 -

このように、水酸化カルシウムが炭酸カルシウムに変化し、アルカリ性を失うことを中性化と称しています。

炭酸ガスによるセメントの水和物の分解作用はきわめて単純であり、一種の中和反応と考えられます。その結果として、コンクリートの特長であるアルカリ性が失われ鉄筋に対する腐食抑制機能を失うこととなり、鉄筋コンクリートの耐久性を低下させます。
すなわち、中性化帯が鉄筋にまで到達すると、鉄筋保護の条件がくずれて、溶在酸素の存在下で鉄筋の腐食が進行します。

コンクリート建造物の補強・強化 - 錆の発生 - 塗装屋丸新 -

そして鉄筋にサビが発生すると体積が著しく増大する（約2.5倍)ので、かぶりのコンクリートを破壊し、鉄筋に沿ってクラックが発生します。いったんクラックが発生すると、クラックから水・空気・酸などが浸入して、鉄筋の腐食はますます進行し、ひいては構造物を破壊させます。
従って、コンクリートの中性化の程度は、鉄筋コンクリート構造物の寿命を支配する有力な指標とされています。

コンクリート建造物の補強・強化 - 錆発生のイメージ - 塗装屋丸新 -

鉄筋コンクリート構造物は、コンクリートと鉄筋との複合体からなっています。
コンクリート原材料中に最初から塩分が入っている場合、又沿岸地域で海水や飛来塩化物（潮風・塩水）にさらされる事によってコンクリートに塩分が侵入する場合などがあります。
この塩分の存在により鉄筋コンクリート内の鉄筋にサビを発生させ、その体積膨張により、コンクリートにひび割れを発生させ漏水やコンクリートの剥落などを引き起こし、その結果鉄筋コンクリート構造物の耐久性を低下させます。
このような劣化現象を塩害と称しています。

コンクリート内の鉄筋は、コンクリートの高いアルカリ性（PH=12以上）によって不動態被膜に覆われ、サビから保護されています。しかし、いったんコンクリートが中性化（PH=10以下）すると、不動態被膜が不安定な状態となり、サビが発生してきます。
又コンクリート内に塩分が含まれていると、中性化していない場合でも、不動態被膜が塩化物イオンによって部分的に破壊されサビが発生します。

コンクリート建造物の補強・強化 - 錆の発生 - 塗装屋丸新 -

コンクリート建造物の補強・強化 - コンクリートの塩害 - 塗装屋丸新 -

不動態被膜は緻密な鉄の酸化物で出来ています。塩化物イオンはこの不動態被膜、さらにはメタルの鉄を溶解させます。（2価の鉄イオンとして溶出する）亜硝酸イオンは、この2価の鉄イオンと反応して、不動態被膜を再生します。

コンクリート建造物の補強・強化 - コンクリートの塩害 - 塗装屋丸新 -

アルカリ骨材反応とは、コンクリート骨材中のある鉱物とセメント中の水溶性アルカリ（カリウム、ナトリウム）との間で反応し、コンクリート内部で局部的な容積膨張が生じ、それらがコンクリートに亀甲状等のひび割れを発生させ、コンクリートの耐久性の低下をもたらし、極端な場合には、コンクリートを完全に崩壊させる、コンクリート劣化現象です。

アルカリ骨材反応は現在アルカリ・シリカ反応、アルカリ炭酸塩岩反応、アルカリ・シリケート反応の3種類に大別されます。わが国の現状では最も事例が多いのはアルカリ・シリカ反応といわれています。アルカリ・シリカ反応は反応性骨材・アルカリ・水分の3つの要素により発生します。反応性骨材の最も代表的な岩石はオパール、フリント、チャート、安山岩、流紋岩等に代表される火山岩等があります。

コンクリート建造物の補強・強化 - アルカリ骨材反応 - 塗装屋丸新 -

BR-Z中のリチウムイオンがコンクリート表面から浸透し、反応性骨材表面で不溶性物質を生成し、水溶性アルカリ（カリウム、ナトリウム）との反応を抑制します。
尚、コンクリート中のアルカリ量により必要なBR-Z塗布量は変わります。

コンクリート建造物の補強・強化 - アルカリ骨材反応 - 塗装屋丸新 -

コンクリート建造物の補強・強化 - 鉄筋腐食部補修工法標準工程断面図 - 塗装屋丸新 -

①含浸材処理・塩害防除・防サビ処理 BR-X
②含浸材処理・含浸固結・アルカリ付与 BR-B
③鉄筋防サビ処理・接着増強 BR-AD
④断面修復・欠損部充填 BR-CL
⑤表面被覆・中性化防止兼下地調整
　◆吹付・ローラー工法 BR-AD
　◆コテ塗り工法 BR-Dコテ用
⑥仕上塗材

施工工程	一般使用材料
コンクリートのはつり	鉄筋腐食箇所すべて
サビ鉄筋の処理	浮きサビの除去
含浸材処理	アルカリ性付与材塗布型防サビ材
鉄筋防サビ処理	鉄筋防サビ材
断面修復	断面修復材
表面被覆	中性化抑制材料又は塩化物浸透抑制材料

コンクリート建造物の補強・強化 - 中性化抑制工法標準工程断面図 - 塗装屋丸新 -

①含浸材処理・含浸固結・アルカリ付与 BR-B
②表面被覆・中性化防止兼下地調整
　◆吹付・ローラー工法 BR-AD
　◆コテ塗り工法 BR-Dコテ用

施工工程	一般使用材料
コンクリート表面処理	はつりなし、ケレン、清掃
含浸材処理	アルカリ性付与材
断面修復	―
表面被覆	中性化抑制材

※はつり：石やコンクリートなどのいらない部分を削ること

※ケレン：付着したモルタルを削りとったり異物を除去したりすること。塗装工事では、さび落としや旧塗膜の却去など下地調整することをいう。

コンクリート建造物の補強・強化 - 塗装屋丸新 -

①含浸材処理・塗布型防サビ材 BR-X
②表面被覆・塩害浸入防止兼下地調整
　◆吹付・ローラー工法 BR-AD
　◆コテ塗り工法 BR-Dコテ用

施工工程	一般使用材料
コンクリート表面処理	はつりなし、ケレン、清掃
含浸材処理	塗布型防せい材
断面修復	―
表面被覆	塩化物浸透抑制材料









① 調査・診断によって塩害でない場合、防サビ処理BR-Xは除かれます。　② アルカリ骨材反応抑制・防サビ処理目的に使用します。　③ モルタル除去か0.25㎡以上の場合はモルタル塗替工法と併用します。　④ 調査・診断によって塩害の場合、旧仕上材は全面ケレンとなります。　⑤ 防サビ処理BR-X・BR-Zを使用した場合、推奨仕上塗材があります。　⑥ 連続繊維シートを利用したはく落対策工法を別途用意しております。 ※クラック（ひび割れ）：乾湿または温度変化によって引き起こる割れ目。割れが底部にまで達しているものをクラック、表面または中層でとどまっているものをチェッキング（ヘヤクラック）と区別する。